2013年 06月 20日
シャープニング講座 |
僕の工房にある旋盤で加工するのはほとんどがアクリル樹脂などのプラスチック。
プラスチックを削るためにはスクレイパーという種類の刃物を多用する。
逆に木の器などを削るのはボウルガウジという種類の刃物を使う。
今まで木材ではなくプラスチックばかりの削っていたため、このボウルガウジを使う必要性は特に感じなかった。
まあ後々使う事もあるかな?程度で
...が、やはり「旋盤」と名のつく物を少しでも使ってる者として、しっかりした基礎の元、器(フェイスターニング)も作れる様にならなければと最近思い始めた。
(だから廃材を器にしようとしたんですね。)
何より他人から、旋盤やってるの?器とは?ガウジとは?って聞かれて、「いや、自分ちょっと分からないもんで。」ではお話にならない!
本や動画でも色々と調べたがどうしても自分1人で理解するのには限界がある。
ともいうわけで先日、静岡にある工房スタイル主催のシャープニング教室にいってきた。
バス乗り継いで14時間、アメリカと同じぐらいかかるじゃん!
・ガウジが切れるそもそもの原理とは。
・オーソドックスなベベル角度(=45度)で出来ることとその限界。
・他のベベル角度がなぜ必要になるのか?
・1本だけに絞るとしたら何度くらいのベベル角度を持つボウルガウジが自分には合っているのか?
・複数のベベル角度を持つボウルガウジ(2段3段~ベベル)のスイートサイドとダークサイド(明暗)などなど…
講師の川口氏の丁寧かつ熱心なご指導のもとモヤモヤしていた疑問がこの日一日で理解する事ができた。
反面・・・木工旋盤を自分なりに理解しているつもりだったが、あくまで"つもり"であって大事なところが殆ど見えていなかった事に気付く。
いくら今まで仕事柄その必要性を感じていなかったとはいえ、自分の知識不足、何か結果ばかり求めそれで満足していた怠慢さに情けないかぎり・・・。
(帰りのバスの中、あまりのショックでターニングの夢ばっかり見てた)
疑問が解決した事より、この部分の方が今回衝撃的だった
他人から教えてもらう大切さ、自分の世界で凝り固まってしまわない事、色々学ばせてもらいました。
ありがとうございました。。
何か、、、、頑張れ! 自分!
by helicoprion
| 2013-06-20 09:30
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